リンク仲間の「夢祭工房」猫野さんのレジンキット、富士の製作です（ねこのさん！ありがとう〜！！）。さて、六六艦隊の戦艦として、日本が初めて所有した本格的な戦艦・・その下りは「八島」と同じ。この富士は八島の姉妹艦2隻の姉となる戦艦です。先端の技術を惜しみなくつぎ込んだ造船で、12000ｔクラス！装甲・攻撃力と竣工時、世界最強の戦艦だったとのこと。待望の戦艦とあって、日本を代表とした「富士」「八島」と銘々されました。設計にはイギリスのロイヤルソブリン級をタイシップとし、スエズ運河の回航が可能な12000ｔクラスと、後の三笠を代表とする敷島型よりはワンランク小さな戦艦です。黄海海戦、日本海海戦で活躍し、後の第一次大戦にも参加、練習艦等に形を変え太平洋戦争をも経て、47年もの在役の後、解体された長寿艦でもあります。
ウォーターラインのキットばかりだったので、前ド級艦船の大きな特徴である衝角（ラム）が堪能できるのもこのフルハルのキットならでは！この当時の軍艦には全てこのラムが付いていました。これは、帆船時代からの武器で、体当たりで敵船に穴を空け沈没させるといった単純な武器！ウソの様な話ですが、蒸気船の時代でもこういった戦法（敵船に乗り込んで白兵戦とかも・・）は真剣に想定されていました。装甲を纏った重量のある船体がナイフとなって突っ込むのですから、成功すれば相当の威力です！しかし成功すればのお話（笑）。速力の向上、巨砲によるアウトレンジからの攻撃、魚型機雷（魚雷）の進化と敵船と肉薄するシーンは失われていきます。実際、日清・日露の海戦でもこのラムが活躍する機会はなく、あったとしても味方同士の事故だけ、そんな訳で日露以降の造船で日本がいち早くこのラムの廃止を実施し、各国がこれに並びます。

おまけ〜「第一型潜水艇（ホランド型）」。シールズの八雲の初回限定のおまけに付いていた潜水艦です。「ドン亀」の愛称で呼ばれた日本初の潜水艦、日露戦に導入しようと5隻を購入するが実戦には間に合わず。実際のところ、性能的には外洋で作戦を実施できる能力は無かったものの、その存在自体が大いにロシア側の心理負担を誘ったとのこと。使い道が無く押入に眠っていたのですが、フルハル展示の隙間に丁度いいかなって遊んでみました。