海老山 照空陣地
2006.10.21 探索
2006.10.25 新規作成
2021.8.23 全面リニューアル


右:航空写真(国土地理院、5M335-36S(5M335-9363))


右:航空写真を拡大したもの、矢印が兵舎

 JR五日市駅の南西にある海老山(かいろうやま)に照空陣地があった。戦国時代に海老山は城であり、その縄張を利用したのかもしれない。 資料[17]によると五日市(海老山)に中隊本部があったとされているが、海老山山頂は狭く照空分隊の配置がせいぜいで、本部施設がどこにあったのか、それ以前に本当に中隊本部があったかは不明である。


左:平坦地Aを北から、右:同左を南から


左:平坦地Bを北から、右:同左を南から


左:平坦地AとCの間の三角点、右:平坦地Cを南から

 山頂は公園化され、中世城郭どころか照空陣地跡の跡形も無い。唯一、Cの北下の平坦地近くにコンクリート製水槽が残っているだけである。航空写真を見ると、東屋のある平坦地Bと、西下の平坦地…というか通路のようなDに、1棟づつ建物が写っている。ただ他の山頂の平坦地は露出が飛んでしまい、照空灯座や聴音機座といった構造物は確認できない。


左:Cの北下の平坦地、右:同左近くのコンクリート水槽E


左:遊歩道中腹の平坦地、右:北麓の広場


左:海老山公園の看板


 山頂から北麓までの間の中腹に1ヶ所、広めの平坦地がある。航空写真を見ると何か写っているようだが、陣地関連の施設かどうかはわからない。また航空写真を見ると北西麓に平坦地と兵舎が写っているが、現在は公園化されて跡形も無くなっている。