甲 砲台














甲砲台 1番砲座


左:1番砲座を正面下から、右:正面の南側



左:正面を南側から、右:正面の北側



左:内部、奥の南側、右:北側の砲側弾薬庫



左:天井の通気口、右:天井の破口部から正面上部の土留?



左:天井の破口部から正面上部の土留?、右:壁、削られて鉄骨を取られた跡



左:内部、北東隅、右:北東隅の上部



左:掩体上部から正面上部の土留?、右:掩体上部



左:掩体上部の奥側(南西側)、右:破口部から中を覗く





ヤクルトの保養所跡の北側の緩やかな谷を登った所に、甲砲台の1番砲座と2番砲座がある。
1番砲座は部分的に破壊されているものの、おおまかな形は残している。コンクリートを削って鉄骨を取った跡があるので、米軍による武装解除の為の破壊というよりは、戦後の金偏景気の際に鉄骨を狙って崩されたものかと思われる。皮肉な事に、天井部分の土盛を掘ってくれたのと天井に破壊口を開けてくれたおかげで、構造が良く判るようになっている。

方向は東からかすかに北側を向いている。英文資料によると15cm砲が装備されていたものと思われる。





甲砲台 2番砲座


左:正面構造の残骸、右:同左



左:天井部分の一部、右:砲座跡から東方向、緩やかな斜面



左:1番と2番砲座の間にある平坦地、右:1番砲座の下から見た成島





1番砲座の南東50m程の位置に2番砲座がある。ただこちらは完全に崩壊して埋まっている。破壊が米軍によるものか金属ドロボウによるものかは不明。
砲座の周辺には平坦地や水槽らしきものが幾つかあるが、後の蜜柑畑のものの可能性が高い。

ほぼ東の方向を向いている。英文資料によると、ここも15cm砲が装備されていたものと思われる。













甲砲台 3番砲座


左:正面、右:正面南側



左:崩落した正面上部、右:砲座から東を望む



左:内部、奥右側に通路?、右:内部、北西隅の砲側弾薬庫?



左:南西隅の砲側弾薬庫、右:天井の通気口



左:北東隅、右:南東隅



左:天井のフック、右:内部から開口部



左:開口部北側、右:崩落した正面上部



左:砲座の上部、西の斜面側、右:砲座の上部、東側



左:砲座上部から東側を望む、正面に友ヶ島、右:砲座正面





1番、2番砲座から南東に200m程の、車道脇の墓所のすぐ上に甲砲台の3番砲座がある。
甲砲台の中では一番良く残っているものの、内部は1番砲座と同様に鉄筋を剥いだ跡が生々しい。天井には通気口の他に2ヶ所のフックが残っているが、備砲をする際のものかどうかは不明である。また奥の右隅に通路が開いているように見えるが、崩落が激しい為に通路が通じていたかどうかは不明である。
砲座上部の土盛はそのままと思われる。ただ裏手の斜面を切り崩した部分ははっきりとしており、遠目に見えやすかったのではないだろうか。

砲座は東から少し南に向いており、英文資料によるとここにも15cm砲が装備されていたようである。