重巡洋艦 ゴリッツァ(ザラ級) 1/700(デルフィスモデル)

欧州の艦船を語る上で外せないのがイタリア艦船。イタリアの艦船模型となれば、このデルフィスモデルが代表的です。さすがイタリア自国のメーカーで、ラインナップも充実しており、デキもメリハリのあるモールドと優良です。さて、このゴリッツァ。走攻守のバランスで右往左往する欧州の巡洋艦建造競争の中にあって、イタリアが打ち出した重装甲の巡洋艦ザラ級の3番艦です。もともと、足の速い船を作る国だったのですが、そこを若干犠牲にして装甲厚に重点を置いた設計でした。このザラ級の前後で竣工する重巡は、装甲を犠牲に、足の速さに重点を置いた事実を見るに当時の迷走が伺えます。ザラ、フューメ、ゴリッツァ、ポーラと4隻の姉妹艦が建造され、強力なイタリア艦隊の一員として活躍していますが、ウォースパイトで触れた様に、マタパン沖の海戦でゴリッツァ以外の3隻が一気に沈められるといった不運の巡洋艦。面白い特徴は、船首に配した飛行艇のカタパルトの存在。船の推進力も利用して射出する仕組みなのですが、この大胆な配置はイタリア艦特有の特徴です。
軍艦とはいえ、美しい艦船を作らせればこのイタリアは最高ですね。特にこのザラ級など、流れる様なラインでスマートな船体、中央に集中配置した構造物で、ロングテール、ロングノーズの美しいバランスが映えます。重ねて、鮮やかな塗装、もしくは芸術性の高い独特の迷彩、そして識別のために施した赤白のストライプの大胆な配色は流石イタリアといったところか。WW2時代の造船競争で面白い程、国の特徴が出たのがこの巡洋艦クラス!運用する海洋条件の影響もあるでしょうが、大きくは開発国のイデオロギーの産物といえるので、その違いが面白いですね。


 

とにかくかっこいいですね。巡洋艦とはいえ、どことなく日本の戦艦に似た艦容が活かしています!。

殆ど交流はありませんでしたが、WW1とWW2共に僚国だったり、海軍偏重だったりと何か親近感があります。

船首楼型とスマートな船体のラインが活かしています。船首に向けての舷側の剃り込みのようなえぐれたラインが

チャームポイントに感じます。これもイタリア艦に見られる独特のデザインの一つ。

個人的な好みですが、このイタリアはWW2時代の船でもかなり白っぽい塗装を施していました、美しいですね。もちろん、

戦時中は迷彩していましたが、これがまた独特の迷彩でして・・・、これはまた別の機会でお見せできればと・・。

識別のための赤白ストライプの塗装はイタリア艦のトレードマーク!これに迷彩の船体だったりするのは、隠れたいのか

目立ちたいのかわからないですね(笑)。その割に味方の空軍に誤爆されています(爆笑)。

2本の煙突の間隔が広いのも、船首に艦載機のカタパルトがあるのもイタリア艦だけの特徴。

このザラ以降では船体中央へとカタパルトの位置を変更し、更に煙突の間隔が空いていきます。

個人的にはとてもカッコ良いと思うのですが、インジェクションは400でしかないですし、700でもこのデルフィスに限られます。

しかし、デルフィスとレジナマリアーナからはかなりのイタリア艦のラインナップがあるので作れるモノは多いですぞ(嬉)。

いつものような制作中のスナップ集を作りましたので、もうちょっと詳細をみたい方はどうぞ〜。

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