3号戦車 G型 制作記  パート1

まずは初めに取り組みたかった砲塔から。基本的に完成されたキットなので手を加える必要は無いのですが

私の3号のイメージを強調したかったので砲塔前面を改造してみます。

向かって手前が今回の自作部品。真ん中がレジンのキット製品。一番奥がレベルのM型のパーツ。 レベルの部品は防壁の曲線が綺麗ですが全体的に小振りな感じ。レジンのキットは防壁が直線過ぎて、砲身基部の形状が少し不満。 

砲身基部の形状を強調しながら、防壁の曲線もさせてみようと、この部分を全て自作してみることに・・・。縮尺図面で図ってみるとARAIさんのレジン製品が正確な寸法です。 私のは明らかにオーバースケール。 この状態から更に削っていくのですが・・まだ大きい感じ。しかし、写真で見る3号はどうもこんな形状に見えるので、見た目優先に制作しています。

砲身基部は、プラバンで型をとり、ブロック状に固めたエポキシパテの固まりを接着。ヤスリでプラバンの型に合わせて削って形成しています。

プラバンに正確に形状を書き込んで型抜きすれば、微妙な曲線も修正しやすいので簡単な方法です。

下の四角いパーツは砲塔前面のクラッペ。 プラバンを削ってそれらしく・・。

こんな感じに。なんとなくそれらしくなってきました。機銃の部分は真鍮パイプとパテの組み合わせでこれまたそれらしく・・・。

防壁の部分は、エポキシパテを平らにのばしたモノを大体の大きさにカットし、半硬化時に曲線を形成すると上手く行きます。硬化前の形成はやわらかすぎて何度も失敗! プラバンも曲線の形成は難しいので今のところ、この方法が一番いい感じです。

砲身基部はまだ多きい感じなので、更に削ります。

どうせクラッペ自作したんだから、空いている状態を演出してみました。アハツゥーグパンツァーはこの辺の形状まで載っているので、ありがたいやら、うっとおしいやらで・・・。 これまたそれらしく作ってみました。

いつ見ても、この状態のレジンキットって美味しそうです。ホワイトチョコレートって感じです・・・。

リベットを打ってそれらしく。 

この辺でほぼ完成です。かなり自分のイメージに近づいたのではないでしょうか。

次に挑戦したのが、誘導輪と起動輪の改造です。この部分はG型として、是非とも再現させたかったところでした。

まずは起動輪。キットの形状を活かせれば、履帯の工作も楽なので、中をくり抜くことに。 下に写っているのがくり抜いた部分の内側のモールド。そのまま使えそうなので流用します

白い部分はプラバンです。

こんな感じになります(笑)
起動輪の穴をピンバスで開口していって出来上がり。なんて手抜きな工作でしょうか(笑) どうせ見えなくなるので裏面の加工はやっていません(汗) いよっ! 手抜き名人!

下の誘導輪は、「型想い」でお手軽複製です。キャストを買うのがもったいないので、瞬間接着パテを流し込んで形成。思ったよりうまくいきます。さすがにこちらは両面のモールドをとって張り合わせています。 で 肝心の原型は何処からだって?  内緒! (ごめんなさい(汗) kimkimさん! サイズ図ったらバッチリだったんで使いました・・・。) 色が違うのはパテの濃度にむらがあったせいです。特に意味はないです・・・。

誘導輪と起動輪ができれば一気に制作! 車体下部の完成です。ちなみに、上部転輪はレベルのキットを流用しています。

レベルの履帯はしっかりと組めるので制作が楽です。弛みの演出も指で曲げるだけで簡単に表現できます。

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