久しぶりの飛行機です! キットは簡易インジェクションのパブラモデルというメーカー。決して作りやすいキットとは言えませんが、こんなマイナー機に選択肢は無く、あるだけでもありがたい存在!比較的新しいキットではあるので、ちゃんと作れば、この機体の特徴を再現できるディティールはあると思います。
さて、このメリジオナリRo.43。艦載機として、艦船の目となる為に開発されたイタリアの水上偵察機です。レトロなシルエットと裏腹に、カタパルト射出が可能な金属フレームの機体に、格納可能な折り畳み式の翼を持っていました。翼の形状が上翼がガル状で、下翼が逆ガルといった独特の組み合わせが大きな特徴。副座の機体の真ん中に大きな窓があり、後部は銃座を兼ねた形状となっています。単座型のRo.44があるように、多少の空戦能力を有した万能機体であり、イタリア艦の殆どの艦載機はこのRo.43を採用しています。
イタリア艦船を作りながらこの機体を調べるうちに、ちゃんと作りたくなった次第で・・・。模型を探し始めたころ、偶然にも新リリースにぶつかって手に入ったキットです。銀の機体に赤のストライプとイタリアらしいハデなカラーリングが活かしていますね。WW2時代とはいえ、レーダーの性能もまだまだ発展途上だった時代。艦船にとって敵艦の索的や着弾の観測と、艦載機は無くてはならない存在で、イタリアなどは特に艦載機の存在価値は高かったようです。紅の豚にみられるようなイタリアには戦闘艇という概念が強く、このRo.43になる前は、カント25ARやマッキM41/M.71など世界に例をみない戦闘艇を真面目に搭載していたようです。 戦闘艇といえば、我が日本もとても優れた水上機を作っていた点(2式水戦、強風等・・)では 何か類似したところを感じますね。
シルバーの機体に赤のストライプ、イタリアンなカラーリングのテールが刺激的です!
いかにもイタリアといった複葉機(正確には単葉半)です!ガルと逆ガルの組み合わせが活かしています。
紅の豚のワンシーンで、用心棒の機体が船から射出されるシーンがありますが、あんなイメージなのかなぁ〜と妄想しております。
水面を滑走路にできる飛行艇というのはなんとも優雅な乗り物ですよね。
ミニAFV的にフィギアにも表情をつけてみました。充実した72の飛行機でも意外とフィギアは選択肢が狭いようです。
折角、同じ72サイズですから、お互いの得意とするところで技術交流するともっと面白くなるとは思いますね。
機体にマーキングされている「モンテコックリ」はイタリアの代表的な軽巡洋艦の名前。
イタリアの船も赤のストライプですから、個々の自己主張が強すぎます(笑)。流石イタリア!やっぱ最高っす!
東亜プランというゲームメーカーから「飛翔鮫」・「鮫!鮫!鮫!」というシューティングゲームがあったのはご存じでしょうか?
どちらも複葉機が主人公と、作り手は絶対、飛行機マニアだと思っていました(笑)あと「スカイキッド」(ナムコ)とかも。
飛行機の場合は汚し塗装は殆どしない方ですね。(それにしても銀塗装ばかりっすね・・・)
これまた製作行程のスナップをまとめてみたので、興味があればどうぞ。